レベル1ジャッジを目指す人へのおススメ(2013 4月版)
2013年4月18日 TCG全般レベル3ジャッジのBrian Schenckさんが、レベル1を目指す人へのおススメを
MTGRULES-Lというメーリングリストに毎月投稿している記事の抄訳です。
(翻訳の誤りは自分に帰属します)
今月のおススメに行く前に、L1を目指している方が、目を通しておく文書を再確認しましょう。」
1.基本ルール
2.マジック・イベント規定(MTR)、とりわけ2章、10章、付録B
3.一般イベント用ジャッジ法
いつもの繰り返しになりますが、総合ルール(CR)やマジック違反処置指針(MIPG)を読む必要性はありません。レベル1テストは、一般イベント(Regular REL)で裁定を出すために必要なルールやポリシーの基本がわかっているかどうかを評価するものなのです。より詳細なルールの理解や、競技イベントに関するポリシーの理解を評価するものではありません。
あなたが理解しておきたいことは...
(1) 一般的なゲームのコンセプト、たとえばカード上のカード・タイプ、マナコストといったパーツ。
(2) ゲームの領域(Zone)、それらがどのように関係しているか。
(3) ターンの進め方、それぞれのフェーズとステップ。各フェーズ/ステップで何が起こるか。
(4) 戦闘フェーズとその各ステップ。どのようなゲームのアクションが起こるか。そして、いつ・どんな呪文を唱えたり起動型能力を起動できるのか。
(5) 呪文を唱えること、能力を起動する一般的な手順
(6) 誘発型能力の処理と、それをスタックに置く一般的な手順
(7) 呪文や能力を解決する一般的な手順
(8) クリーチャーの能力やパワー/タフネス値を決定すること
(9) 置換効果/軽減効果がどのように作用するか
(10) クリーチャーがコピーされるとどうなるか
(11) 双頭巨人戦(2HG)の基本ルールと要素を知っておくこと
(12) スタンダード環境にあるキーワード能力を知っておくこと(FAQが役立ちます)
(13) 一般イベントにおける「よくある誤り」や「良くない行動」に対して、どのように対応するか
(14) 一般イベントにおける「重大な問題」に対して、どのように対応するか
(15) (とりわけデッキ登録を行わない一般イベントにて)リミテッド戦、構築戦においてどのようにサイドボーディングするか
(16) イベントにおけるマッチの進行
(17) イベントを認定し、開催するにあたっての最小限の要件
うん、それなりの量がありますね。どれも理解しておいた方が良い事柄です。
(L1テスト自体は非公開機密情報ですが、我々はあなたが勉強するにあたってどこに時間をかけるべきなのかを明らかにしておきたいのです)
だいたいの事柄は基本ルールブックに書かれています。より詳しいことが知りたければ、総合ルールが助けとなります。一般イベント用ジャッジ法は、必ず読んでおきましょう。
上記のいくつかで例をあげてみましょう。
(1) 戦闘フェイズ
戦闘フェイズには、5つのステップがあります。(それは戦闘開始ステップ、攻撃クリーチャー指定ステップ、ブロッククリーチャー指定ステップ、戦闘ダメージ・ステップ、戦闘終了ステップです)各ステップの名前が何が起きるかを表していますが、基本セットM10以降、ダメージの割り振り順をブロッククリーチャー指定ステップに決めることになっているのを注意してください。実際のダメージは、戦闘ダメージ・ステップにおいて与えられますが、その前に割り振り順は確定しています。また、戦闘フェイズにおいて、特定のキーワード能力がどのように影響するか、呪文を唱えたり、能力を起動する機会はいつなのかを知っておきましょう。
(2) 主催者(トーナメントオーガナイザー)としての基本的な事柄
認定イベントを開催するために必要な最小人数、最小ラウンド数、各ラウンドの最小時間といった事柄です。あなたが主催者と共に認定イベントを運営するにあたって、それらのポリシーがきちんと適用されているようにしたいでしょう。
(3) 基本的なゲームの進め方
ゲームには、5つのフェーズがあります。開始フェーズ、戦闘前メインフェーズ、戦闘フェーズ、戦闘後メインフェーズ、最終フェーズです。開始・戦闘・最終の3つのフェーズ内の各ステップには決まった順番があります。各フェーズ・各ステップの違いを理解して、どんなことが起こるかを理解しましょう。基本ルールブックの説明は良くできているので、知っておくと初心者プレイヤーに手助けしてあげることができます。
(4) スタンダード環境にあるキーワード能力・処理を知っておくこと
キーワード能力とは、「先制攻撃」「トランプル」「居住」といったものです。現在のスタンダード環境では「結魂」能力には注意が必要です。「結魂」はスタックを使用する誘発型能力です。いつ組となるクリーチャーを選択するのか、どのクリーチャーを組とするのかを理解しましょう。この能力の解決前には、どのクリーチャーを組とするかは選択しませんし、その選択は対象をとりません。ですので他のいくつかのキーワード能力は組の選択に関して邪魔をしないことを理解しましょう。
(5) 誘発能力の何を/いつ/どのように(what/when/how)、を知っておくこと
誘発能力がいつスタックに置かれ、スタックに置かれる際にどのような選択を行い、解決に当たってどのような選択を行うか、を理解しましょう。
誘発能力は、プレイヤーが優先権を得たときにスタックに置かれます。スタックに置かれる際に、対象やモードを選択します(誘発能力の文章欄で「対象」という用語がどこにでてくるかは重要です)。その他の選択は能力の解決時に行います。競技イベントでジャッジを行うようになると、「選択」に関する理解が重要になります。なぜなら正しくポリシーを適用するためには、それらを理解していることが必要だからです。
... ここまでの5つが今回のおススメとなります。
それらは勉強すべき事柄の全てではありませんが、試験に向けて、そしてジャッジとして、確実に知っておきたいルール/ポリシーの知識です。
まずはこれら基本的な概念を押さえて、経験を積むようにして下さい。あなたがレベル2を目指したとき役立ってくれることでしょう。
(いつもの繰り返しになりますが)ジャッジセンターの簡単練習、とL1練習(L1 practice)を受けておいた方が良いでしょう。ルールアドバイザーを取得していない(または期限切れ)の場合、レベル2に頼めばL1練習問題を作成してもらえます。
補足事項:
前回分⇒http://jackpot7.diarynote.jp/201302090835143726/
ルールについては MJMJ。ルールの一覧で最新ルールが確認できます。
http://mjmj.info/
http://mtg-jp.com/rules/ 公式もね
WPN通信もおススメ
34回 http://mtg-jp.com/reading/wpn/001093/
36回 http://mtg-jp.com/reading/wpn/001125/
39回 http://mtg-jp.com/reading/wpn/001262/
110回 http://mtg-jp.com/reading/wpn/003576/
112回 http://mtg-jp.com/reading/wpn/003604/
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